燃料確保できず航空会社2社が国際線の運航取りやめ 新千歳空港

航空機の燃料が確保できず国際線の運航を取りやめる動きが相次ぐなか、ことしの冬に新千歳空港との間で季節限定の定期便を計画していたオーストラリアとシンガポールの航空会社2社が、燃料を確保できないなどとして運航の断念や、計画どおりの運航が難しいと空港側に伝えたことが分かりました。

関係者によりますと、オーストラリアの航空会社「カンタス航空」は、ことしの冬に季節限定で新千歳とシドニーを週に数往復程度結ぶ定期便を運航する計画を立てていました。

しかし、航空機の燃料や空港の地上業務を担う人員が十分に確保できないなどとして、運航の断念を空港側に伝えたということです。

また「シンガポール航空」はことしの冬に季節限定の定期便を新千歳とシンガポールとの間で週5往復する計画ですが、同じ理由で現状のままでは計画どおりの運航が難しいと空港側に伝えたということです。

現在のところ燃料の確保などに向けた具体的なめどは立っていないということです。

北海道が先月末まで聞き取り調査を行ったところ
▽新千歳空港の定期便は週に56往復
▽新千歳空港や帯広空港などのチャーター便は合わせて100往復余りが運航の取りやめや見合わせを決めていて
インバウンドの人気が高まる北海道の冬の観光シーズンへの影響が懸念されます。