タイ 同性婚認める法案可決 年内に法制化へ 東南アジア初

タイで同性どうしの結婚を法的に認める法案が議会上院で可決され、年内にも、東南アジアで初めて、同性婚が法制化される見通しとなりました。

タイでは、同性婚を法的に認める法案がことし3月に議会下院で可決されたのに続き18日、議会上院で採決が行われました。

その結果、賛成130、反対4で上院でも賛成多数となり、上下両院で可決されました。

法案は、同性どうしが結婚した場合に税金の控除や相続、養子縁組みの権利など男女の結婚と同等の権利を認める内容で、今後、国王の承認を経て年内にも施行される見通しです。

タイは、性的マイノリティーに比較的寛容な国として知られていますが、関連する法制度はこれまで十分整備されておらず、去年発足したセター政権が同性婚の法制化を重要政策の1つとして位置づけてきました。

議会の別室では、採決を見守っていた性的マイノリティーの当事者や支援者などが喜び合っていました。

当事者の1人は「長い間、待ち望んでいた法律が可決されてうれしいです。とても幸せな気持ちです」と話していました。

同性婚が法制化されれば、東南アジアで初めて、アジアでも台湾とネパールに続いて3例目となります。