上川外相 “中国の軍事活動拡大は深刻な懸念 関心持って注視”

中国が保有する核弾頭の数が増加傾向にあるとされたことについて、上川外務大臣は、中国の軍事活動の拡大は深刻な懸念だとして、関心を持って注視していく考えを示しました。

スウェーデンの「ストックホルム国際平和研究所」は、17日に公表した年次報告書の中で、中国が保有する核弾頭の数が推計で去年より90発増えて500発となり、今後も増え続けるという見通しを示しました。

上川外務大臣は18日の記者会見で「中国は国防費を継続的に高い水準で維持し、透明性を欠いたまま、核・ミサイル戦力を含む軍事力を広範かつ急速に増強している。わが国と国際社会の大変深刻な懸念事項であり、今後も強い関心を持って注視していく必要がある」と述べました。

中国による核戦力の増強は、先週、アメリカで開かれた日米両政府の事務レベル協議でも議題となり、日米両国は、中国が急速な増強の実態を認めることが必要だという認識で一致しました。