タイガース 前田健太 5回4失点 今シーズン3敗目

大リーグ、タイガースの前田健太投手は16日、アストロズ戦に先発し、スリーランホームランを打たれるなど5回を投げて4失点で今シーズン3敗目を喫しました。

先月24日に2勝目をあげて以来、勝ちのない前田投手は相手の本拠地ヒューストンで行われたアストロズとの試合に前回の登板から中4日で先発のマウンドに立ちました。

1回は首位打者3回と大リーグを代表する強打者の1番・アルトゥーベ選手にヒットを打たれ、みずからのワイルドピッチでランナー二塁となったあとタイムリーヒットで1点を先制されました。

さらにこの回、5番・シングルトン選手のライナーの打球が右足を直撃し、アウトにしたもののトレーナーがかけつける場面もありました。

続く2回は2アウト一塁から9番バッターにストレートのフォアボールでピンチを広げ、アルトゥーベ選手にカウントを悪くしたあと低めのボールをたたかれセンターオーバーのスリーランホームランで追加点を奪われました。

3回以降は切れのいい変化球で打たせて取るピッチングで立ち直って得点を与えず、5回を投げ終えたところでマウンドを降りました。

前田投手は5回を投げて打たれたヒットはホームランを含む5本、フォアボール2つで奪った三振は1つでした。

防御率は6.02です。

タイガースは4月にノーヒットノーランを達成した相手先発のブランコ投手に7回までノーヒットに抑えられるなど打線が3安打とふるわず1対4で敗れ、前田投手は負け投手となって今シーズン3敗目を喫しました。

前田 “9番への四球 すごく後悔というかもったいない”

前田投手は2回に9番バッターへのフォアボールでピンチを広げ、直後にスリーランホームランを打たれた場面を振り返り「あのホームランはしっかりと9番バッターで終わらせていれば起きなかったことで、9番バッターへのフォアボールというのが僕の中でもすごく後悔というかもったいなかった」と悔しそうに話しました。

前田投手は今シーズン、得意のスライダーの改良に取り組んでいるほか、フォームにも修正を加えているということで「新しいにぎりを試すなど試行錯誤中なので、新しいものを見つけていきたいと思いながら投げている球がボールになる場面もあり、少し仕方ないところもある」としたうえで、3回以降は無失点に抑えたことについて「途中からは徐々に体の状態や動きもよくなって、スピードも今までよりしっかりと出始めている。最後の方はいい感覚で投げられたので次につなげられたらいい」と一定の手応えを感じている様子でした。