ロシア「和平について話し合おうとしない」ウクライナ側を批判

ウクライナが提唱する和平案について話し合うためスイスで開かれた「平和サミット」について、ロシアのプーチン政権は「彼らは和平について話し合おうとしない」などとウクライナ側を改めて批判しました。

ウクライナが提唱する和平案について話し合うためスイスで開かれた「平和サミット」は16日、「原発の安全確保」などで具体的な措置をとるなどとした共同声明を採択して閉幕しました。

ロシアは会議には招待されず、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、国営テレビに対し「彼らは和平について話し合おうとしない。それが問題だ」と述べ、ウクライナ側を改めて批判しました。

また、ロシアのプーチン大統領は14日、「平和サミット」に先立ち、ロシアが一方的に併合したウクライナの4つの州からウクライナ軍が撤退すれば、和平交渉を始めるなどと主張していました。

ペスコフ報道官はプーチン大統領の提案について「ゼレンスキー大統領のような政治家がこうした構想を無視しようとも、ウクライナにはもっと冷静に考えられる人もでてくるだろう」と述べ、検討すべきだと主張しました。

プーチン政権は、ウクライナ側が主導する「平和サミット」に合わせて、和平交渉に応じるとした主張を示し、各国への揺さぶりを続けています。