カブスは15日、本拠地のシカゴでカーディナルスと対戦し、ここまで6勝1敗の今永投手が中5日で先発登板しました。
1回は、得意のスプリットを低めにコントロールして2つのアウトを三振で奪う上々の立ち上がりを見せ、3回もスプリットがさえて2つの三振を奪うなどこの回までヒット1本に抑えました。
しかし、4回は先頭バッターにこの日初めての長打となるツーベースヒットを打たれ、その後、ワンアウト三塁となった場面で犠牲フライを打たれて1点を先制されました。
そのウラ、カブス打線は4番・ライトで先発出場した鈴木誠也選手がノーアウト一塁からレフト前にヒットを打ってチャンスを広げ、この回、2点を取って逆転に成功しました。
カブス 今永昇太 カーディナルス戦で今季7勝目 7回1失点の好投
大リーグ、カブスの今永昇太投手が15日のカーディナルス戦に先発登板し、7回を1失点に抑える好投で今シーズン7勝目を挙げました。
援護をもらった今永投手は、変化球を効果的に使って粘りのピッチングを見せ、7回はツーアウト一塁二塁のピンチを招きましたが、アウトコース低めの変化球で三振を奪い1点のリードを守ったままマウンドを降りました。
カブスは7回ウラ、5番のハップ選手がスリーランホームランを打ってリードを広げ5対1で勝ちました。
今永投手は7回を投げて球数は103球、打たれたヒットは4本、デッドボールは1つ、三振は6つ奪い1失点で今シーズン7勝目を挙げ、防御率は1.89となりました。
また、鈴木選手はこの試合3打数2安打でフォアボール1つと3試合ぶりに複数安打をマークし、打率は、2割6分7厘に上がりました。
今永「すべての手札を出さないと通用しない」
今永投手は今シーズンここまでストレートとスプリットを軸としたピッチングを続けていて2つの球種が投球全体のおよそ90%を占めていました。
しかし、この日の試合は横に大きく曲がる変化球の「スイーパー」の割合が16%に上り、特に左バッターに対して全てスイーパーを投げて三振を奪う場面もあるなど効果的でした。
これについて今永投手は「本当にすべての手札を出さないとここでは通用しない。曲がりどころや投げどころを自分の頭で整理して、こういうボールを投げたいというところに投げることができた。もう1回やれと言われても難しいかもしれない」と話し、会心の出来だったと振り返りました。
また、7回に1打同点のピンチを迎えた場面で何を考えていたかを聞かれると「もうお腹が減っていたので、ちゃんとこういう栄養素を取らないといけないなというのを頭に思い浮かべていた」と回答し報道陣の笑いを誘っていました。
その上で、三振で切り抜けて大きなガッツポーズを見せたことについては「あそこで同点に追いつかれてしまったら、みんなが泥臭く取ってきた点を台なしにしてしまうのでそれは絶対にさせないという気持ちだった。僕は正直ガッツポーズをしたくないタイプだが、安どのガッツポーズだったかもしれない」と話していました。
ロッカーのネームプレート「マイク今永2世」に
カブスの本拠地、リグレー・フィールドのロッカールームにある今永投手のロッカーのネームプレートは、今月に入って、本名の「SHOTAIMANAGA」から「MIKEIMANAGA II」という(マイク今永2世)表記に変わっています。
アメリカのファストフード店などでは、注文する際に名前を聞かれることがあり、今永投手は店員が覚えやすいように「マイク」という名前を使っているということです。
また、「2世」とつけた理由については「かっこいいから」と説明していました。
今永投手は「冗談半分でいろいろ話していたら、本当にネームプレートまで変えてくれた。球団のスタッフなどが自分のことを受け入れてくれて存在を認めてくれていることがすごくうれしい」と新しいネームプレートに満足した様子でした。