中国 5月の新車販売台数 EVなど33%余増も関税の影響が焦点に

中国の5月の新車の販売台数が発表され、EVなどの「新エネルギー車」の販売が去年の同じ月と比べて33%余りのプラスと好調で、販売全体を押し上げました。ただ、中国製のEVをめぐっては欧米で関税の引き上げが発表されていて、今後、販売にどう影響するかが焦点となります。

中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと5月の新車の販売台数は、241万7000台となり、去年の同じ月と比べて1.5%増えました。

EVなどの「新エネルギー車」の販売が、去年の同じ月と比べて33.3%のプラスと好調だったことが主な要因です。

このうちEVは12%余り、プラグインハイブリッド車が87%余り、それぞれ増加していて、販売台数に占める新エネルギー車の割合は、39.5%となりました。

また、5月のガソリン車も含めた全体の輸出台数は、48万1000台と、去年の同じ月と比べて23.9%増え、拡大が続いています。

ただ、中国製EVの輸出をめぐって、アメリカのバイデン政権が5月、関税の大幅な引き上げを発表したのに続いて、EU=ヨーロッパ連合も6月12日、暫定的に最大38.1%の関税を上乗せする方針を発表していて、今後、販売にどう影響するかが焦点となります。