トヨタ 認証不正の3車種 7月以降も生産停止 再開時期は未定

トヨタ自動車は、国の認証試験で不正を行っていた3つの車種について、6月28日までとしていた生産の停止を、7月以降も続けることを決めました。生産の再開の時期については、今の時点で決まっていないとしています。

トヨタ自動車は、国の型式指定の申請に伴う認証試験で不正を行っていたことが明らかになり、国土交通省の出荷停止の指示を受けて、6月6日から宮城県と岩手県の子会社の工場で生産する「ヤリス クロス」など、3車種の生産を停止しています。

トヨタは、6月28日まで生産を停止することを決めていましたが、7月以降も生産停止を続けることを決めました。

少なくとも7月31日までは停止し、その後の再開の時期は、今の時点で決まっていないとしています。

また、トヨタは、今回の不正を受けて、今後、新たに発売する予定の新型車について、新規の型式指定の取得に向けた試験などの手続きを停止していることを明らかにしました。

この影響で、ことし半ばごろに発売を予定していたクラウンの新型車について、発売の延期を決めたということです。

一連の不正問題では、トヨタ自動車とマツダ、ヤマハ発動機、それにホンダとスズキの5社に対し、国土交通省が立ち入り検査を行うなど、詳しい事実関係を調べています。

トヨタ以外では、マツダも、6月6日から「MAZDA2」など、2車種の生産を広島県と山口県の工場で停止し、取引先の中小企業など地域経済への影響が懸念されます。