米 ウクライナにロシア領内攻撃許可で成果をアピール

アメリカのオースティン国防長官は、アメリカがウクライナに対し東部ハルキウ州の防衛を目的に、供与した兵器でロシア領内を攻撃することを許可したことでロシアの進軍が鈍くなったとして成果をアピールするとともに、支援を継続する姿勢を強調しました。

ロシア軍がウクライナ東部ハルキウ州への攻撃を続ける中、アメリカ政府は5月末、それまでの方針を転換する形でウクライナに対し、ハルキウ州の防衛を目的に、自国が供与した兵器でロシア領内の国境沿いに展開する部隊などを攻撃することを許可したことを明らかにしました。

これについてオースティン国防長官は13日、ウクライナ支援について話し合うベルギーでの会合後の記者会見で「ロシアの進軍が鈍くなり、前線の一部が安定した」と述べ、成果をアピールしました。

ただ、実際に、ウクライナ軍がアメリカから供与された兵器を使用し、ロシア領内を攻撃したかどうかについては明らかにしませんでした。

また、オースティン長官は「世界中のウクライナのパートナーたちは、プーチン大統領の侵略に対し、立ち向かい続ける」と述べ、ウクライナへの支援を継続する姿勢を強調しました。