国内品種の種や苗 ネットでの海外流出に提言 農水省有識者会議

国内で開発された農産物のブランド品種の種や苗が、ネット上の取り引きを通じて海外に流出するリスクが高まっているとして、農林水産省の有識者会議が、取り引きの際は販売者に関する情報の表示を義務づけるといった、新たな対応を検討するよう求める提言をまとめたことがわかりました。

高級ぶどうとして人気が高い「シャインマスカット」や「ルビーロマン」など、日本で開発された農産物のブランド品種をめぐっては、海外で無断で栽培されるケースが明らかになり、2021年に施行された改正種苗法で、無断で海外に種や苗を持ち出すことなどは規制されました。

ただ、最近ではネット上の取り引きを通じて海外から容易に種や苗を購入できるようになり、流出するリスクが高まっているとして、農林水産省の有識者会議は、このほど新たな対応を求める提言を取りまとめました。

提言では、違反行為があった場合に販売者を特定できるよう、ネット上の取り引きでは、販売者に関する情報の表示を義務づけることなどを検討するよう求めています。

また、海外に持ち出されたあとに取締りを行うのは難しいことから、無断で輸出する目的で国内に保管している段階でも、刑事罰を適用できるよう検討すべきだとしています。

農林水産省はこの提言を踏まえ、今後、種苗法など関係する法律の改正も視野に対応を検討していくことにしています。