米国沿岸警備隊巡視船 沖縄に寄港へ 海上保安本部と意見交換で

アメリカの沿岸警備隊の巡視船が14日から沖縄県に寄港し、尖閣諸島周辺海域の領海警備を担当する海上保安本部と意見交換を行うことがわかりました。こうした交流目的で沖縄県に寄港するのは初めてで、中国が海洋進出を強めるなか、アメリカとしては日本との連携を示すねらいがあるとみられます。

関係者によりますと、沖縄県に寄港するのは、アメリカの沿岸警備隊の巡視船「WAESCHE」で、14日から17日まで、うるま市にあるアメリカ軍施設、ホワイトビーチに寄港する見通しです。

巡視船の乗組員たちは尖閣諸島周辺海域の領海警備を担当する第11管区海上保安本部を訪れ、業務を見学するほか、海難救助の分野などで意見交換を行う予定だということです。

先月(5月)にはアメリカのエマニュエル駐日大使が石垣市を訪れ、海上保安庁の巡視船を視察したほか、今月6日には日本海で日米韓の海上保安機関が初めての合同訓練を行っています。

アメリカ沿岸警備隊の船が今回のような交流目的で沖縄県に寄港するのは初めてで、中国が東シナ海への海洋進出を強めるなか、アメリカとしては日本との連携を示すねらいがあるとみられます。