Mrs. GREEN APPLE 新曲ミュージックビデオ 批判受け公開停止

3人組の人気バンド、Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)が12日夜に公開した新曲のミュージックビデオが差別的な内容だとSNS上で批判を浴び、所属のレコード会社は「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた」として、映像の公開を停止し謝罪しました。

Mrs. GREEN APPLEが12日夜に公開した新曲「コロンブス」のミュージックビデオでは、メンバーの3人が15世紀にアメリカ大陸に到達した探検家のコロンブスなど歴史上の人物にふんして、島を訪れる設定です。

この中では3人が島で出会った「サル」にふんした人たちに、馬の乗り方を教えたり人力車を引かせたりするシーンが描かれています。

このビデオが12日夜、インターネットで公開されると、SNS上では差別的な内容が含まれる映像表現だとして多くの批判が出ていました。

これを受けて、バンドが所属するユニバーサルミュージックは13日午後、ミュージックビデオの公開を停止し「歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました。公開前の確認が不十分で、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」などとするコメントを発表して謝罪しました。

NHKの紅白歌合戦には去年初出場

Mrs. GREEN APPLEは若い世代を中心に人気のある3人組のバンドです。

2022年に発表した「ダンスホール」が大ヒットしたほか、2023年は「ケセラセラ」が日本レコード大賞を受賞しました。NHKの紅白歌合戦にも去年、初めての出場を果たしています。

公式ホームページによりますとこれまでにリリースした楽曲の音楽配信サービスの総再生回数は73億回を超えるということです。

ボーカル ギター 大森元貴さん「指摘を真摯に受け止め猛省」

Mrs. GREEN APPLEでボーカルとギターを担当する大森元貴さんは、ファンクラブのホームページでコメントを発表し、新曲のミュージックビデオについて構想していたイメージを説明しました。

そのうえで、「決して差別的な内容にしたい、悲惨な歴史を肯定するものにしたいという意図はありませんでしたが、意図と異なる形で線で繋がった時に何を連想させるのか、あらゆる可能性を指摘して別軸の案まで至らなかった我々の配慮不足が何よりの原因です。ある事象を、歴史を彷彿とさせてしまうという指摘を真摯(しんし)に受け止め猛省しております」などとコメントしています。