富士山5合目に登山者数管理のゲート設置へ 山梨県側で工事開始

7月1日から一日の登山者数の上限が設けられる富士山の山梨県側では、登山者数を管理するためのゲートを設置する工事が13日から始まりました。

ゲートの設置工事は13日午前10時から5合目の登山道の入り口で始まりました。

富士山の山梨県側では、夜通しで一気に山頂を目指すいわゆる「弾丸登山」や、ゴミを捨てるなどのマナー違反が問題となったことから、ことしの夏山シーズンが始まる7月1日からゲートを設置し、登山者数の上限を一日当たり4000人とし、午後4時から午前3時までの間はゲートを閉めるほか、1人当たり2000円の通行料を徴収することにしています。

設置されるゲートは幅がおよそ8メートル、高さが1.8メートルほどで、3人の作業員が鉄パイプで作ったゲートの骨組みに木製の板を固定していました。

県によりますと、今後ゲートの中央部分に扉を設置したり、両側に杉の板をはって景観に配慮したりして、6月17日に工事が終了する予定だということです。

今回設置するのは仮設のゲートで、来年の夏山シーズンまでに常設のゲートを設置する予定です。

山梨県知事政策局の細田智愁 政策主幹は「ゲートが完成した後、人員の配置や登山者の行き来がスムーズにできるかなどを確認して、山開きの準備を行っていきたい」と話しています。