タジキスタンで開催 「水の保全」話し合う国際会議 宣言を採択

地球温暖化の影響で氷河が減少している中央アジアのタジキスタンで開かれていた、水の保全に関する国際会議は、安全な飲料水へのアクセスや水害を含む自然災害への対応などについて国連と連携して取り組んでいくことを盛り込んだ宣言を採択しました。

この国際会議は、世界有数の氷河がある中央アジアのタジキスタンが、持続可能な水の利用などについて話し合うため2年ごとに開催しています。

12日は、防災などをテーマにした分科会が開かれ、日本の上川外務大臣がビデオメッセージで「気候変動による変化のスピードに負けない、もしくは追い越すスピードでの行動が求められている」と訴えました。

このあとの全体会合では、安全な飲料水へのアクセスを増やすことや、水害を含む自然災害への対応など、5つのテーマについて国連と連携して取り組んでいくことを盛り込んだ宣言が採択されました。

タジキスタンは、中央アジアの水源の60%が集中しているとされ、河川を通じて発電や下流域の農業を支えていますが、地球温暖化の影響による氷河の減少を受けて国境を越えた水の有効利用や水害対策が喫緊の課題となっています。