自衛隊とドイツ軍の「物品役務相互提供協定」 参院で可決

ドイツとの安全保障分野での協力を強化するため、自衛隊とドイツ軍の間で食料や燃料などを相互に提供できるようにする協定が、12日の参議院本会議で賛成多数で可決され、承認されました。

日本とドイツのACSA=「物品役務相互提供協定」は、自衛隊とドイツ軍が訓練や大規模災害時などに食料や燃料、弾薬といった物品や輸送などの役務を互いに提供しあうことができるよう手続きを定めたものです。

ことし1月に上川外務大臣とドイツのゲッツェ駐日大使が署名し、今の国会で協定の承認に向けた審議が行われてきました。

そして、12日の参議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党や日本維新の会などの賛成多数で可決され、承認されました。

立憲民主党と共産党、れいわ新選組などは反対しました。

外務省は、早期の発効に向けて事務的な調整を進めることにしています。

日本はこれまで、同様の協定をアメリカやオーストラリア、インドなど6か国と締結していて、ドイツは7か国目となります。