停戦と人質解放 新提案 ハマス側が回答も交渉進展か予断許さず

イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦と人質解放に向けた新たな提案をめぐって、アメリカはハマス側から回答があり、内容を精査していると明らかにしました。一方のイスラエル側はハマスの回答に懐疑的な見方を示していて、交渉が進展するのかなお予断を許さない状況です。

イスラエルとハマスの間の停戦と人質解放に向けてアメリカが先月公表した6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案について、仲介国のエジプトとカタールは11日、ハマス側から回答があったことをSNSで明らかにしました。

また、アメリカ・ホワイトハウスのカービー大統領補佐官も「回答があったのは有益だ。私たちは今、精査しているところだ」と述べました。

回答の詳細は明らかになっていませんが、ハマスはこれに先立ち提案に前向きな姿勢も示しており、アメリカなどは回答を慎重に検討しているものとみられます。

一方、イスラエルのネタニヤフ首相はあくまでハマスの壊滅を目指す姿勢を崩していないうえ、イスラエルの当局者はロイター通信に対して「ハマスは人質解放の提案を拒否している」と話し、ハマスの回答に懐疑的な見方を示しています。

新たな提案をめぐって依然として双方の駆け引きが続いているものとみられ、交渉が進展するかはなお予断を許さない状況です。