自民と立民 19日に党首討論開催で合意 3年ぶり 岸田内閣では初

自民党と立憲民主党は、来週19日に岸田総理大臣と野党党首による党首討論を行うことで合意しました。党首討論の開催は3年ぶりで、岸田内閣としては初めてです。

国会の会期末を今月23日に控え、自民党の浜田国会対策委員長と立憲民主党の安住国会対策委員長が会談し、終盤国会の日程をめぐり意見を交わしました。

この中で両氏は、岸田総理大臣と野党党首による党首討論を来週19日に行うことで合意しました。

そのうえで、安住氏は少数政党への配慮が必要だとして与野党の申し合わせで45分間となっている党首討論の時間を増やすよう求め、引き続き協議することになりました。

党首討論の開催は2021年6月に菅内閣で行われて以来3年ぶりで、岸田内閣としては初めてです。

一方、両氏は来週17日に衆議院の決算行政監視委員会で岸田総理大臣に出席を求めて質疑を行うことも確認しました。

自民 御法川国対委員長代理「政治とカネの問題は議論に」

自民党の御法川国会対策委員長代理は、記者団に対し「会期末に極めて近いところでの党首討論になるので各党の総括的な考え方をぶつけてもらうことになる。特に政治とカネの問題は大きな課題なので議論になると思う」と述べました。

立民 安住国対委員長 「この国会の最大のヤマ場に」

立憲民主党の安住国会対策委員長は記者団に対し「党首討論は久しぶりで、国会最終盤の節目となるのでしっかり対応したい。政治とカネの問題は、衆議院の解散・総選挙なくして解決せず、自民党のこれまでの態度について国民に審判を下してもらった方がいい。自民党内では『9月に総理をかえて解散しよう』という意見があるかもしれないが、こそくなことで政権を延命させてもエネルギーのない議員や政党が日本の危機的な状況を引っ張っていけるわけがない。泉代表にはこうした点をきちんと議論してもらい、この国会の最大のヤマ場となる党首討論にしたい」と述べました。

また、今の国会での内閣不信任決議案の提出について「わが党で『岸田内閣がすばらしい』という評価はない。ただ最後は党首討論などを見極めて泉氏に判断してもらう。提出する場合は、参議院での政治資金規正法改正案の審議などを全部見てから、単独がいいのか他党との共同提出がいいのか考えたい」と述べました。