東京 国立 分譲マンション解体 「積水ハウス」が説明文書公表

7月に引き渡しが迫っていた東京・国立市内の分譲マンションが解体される見通しとなった問題で事業者の「積水ハウス」は問題が表面化して以降、初めて、経緯などの説明文書を11日夜、ホームページ上に公表しました。

国立市中2丁目の分譲マンション「グランドメゾン国立富士見通り」は7月、契約者に引き渡されることになっていましたが、事業者の「積水ハウス」は6月3日に事業の中止と解体を決定し、4日に国立市に届け出ました。

積水ハウスは11日夜、問題が表面化して以降、初めて、経緯などを説明する文書をホームページ上に公表しました。

この中では冒頭、「ご契約者様、周辺住民の皆様をはじめ、多くの関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけしておりますことを謹んでおわび申し上げます」と謝罪しています。

そしてこれまでの対応について「計画当初より富士山の富士見通りからの眺望に対して多くの声をいただき、十分な協議を重ねる中で2回にわたる設計変更を行い、地域に配慮した設計を目指しました」と説明しています。

その上で完成が近づき、富士山の眺望に与える影響を再認識したとして「現況は景観に著しい影響があると言わざるを得ず、本事業の中止を自主的に決定しました」と説明しています。

そして「特に遠景からの眺望に関する検討が不足していたことが引き起こした事態」だとして今回の経緯を重く受け止め、再発防止に取り組むとしています。