石川 穴水町 仮設住宅での孤立死など防止へ 住民らで初会合

能登半島地震で被災した石川県穴水町で仮設住宅での孤立死などを防ごうと、地域の住民が見守り活動を行うことになり、11日初めての会合が開かれました。

穴水町では、仮設住宅での高齢者の孤立を防ぐ見守り活動をこれまで、町の職員や町外のボランティアなどが行っていましたが、対策を強化しようと今月下旬からは、町が新たに設けた「生活指導員」に任命された地域の住民が行うことになりました。

11日町内で生活指導員を集めた初会合が開かれ、およそ20人が参加しました。

この中で、町の社会福祉協議会の担当者は、先月、輪島市の仮設住宅で1人暮らしの70代の女性が亡くなっているのが見つかったことなどを踏まえ、誰にもみとられずに亡くなるいわゆる「孤立死」をどう防ぐかが課題だと伝えました。

そのうえで、見回りをする際には、一度断られても根気強く声をかけることや、少しの変化にも気付くために被災者の声のトーンや話した内容を記録しておくことが重要だと説明していました。

生活指導員に任命された60代の女性は、「信頼性を構築して、何でも話してもらえるような指導員になり、地域に貢献していきたい」と話していました。

穴水町社会福祉協議会の大島秀文会長は、「仮設住宅への入居が進み、孤立死がいちばん怖いので、協力をお願いした。相談員の方には気負わずに見回りに取り組んでほしい」と話していました。