鹿児島県警本部長 県議会で職員の不祥事の隠蔽“改めて否定”

鹿児島県警察本部の元生活安全部長が個人情報を含む内部文書をライターに漏らしたとして逮捕された事件をめぐり、県警察本部の野川本部長は11日県議会の常任委員会で職員の不祥事の隠蔽について改めて否定しました。これに対し議員からは事件の全容解明や相次ぐ不祥事の再発防止を求める声が相次ぎました。

鹿児島県警察本部の野川明輝本部長は11日開かれた県議会の総務警察委員会に出席しました。

この中で、野川本部長は生活安全部の元部長、本田尚志容疑者(60)が退職後のことし3月下旬、警察官によるストーカー事案の被害者の氏名などの個人情報などを含む内部文書をライターに郵送し、秘密を漏らしたとして国家公務員法違反の疑いで逮捕された事件について「模範となるべき立場にあった元部長が公表を望んでいない被害女性の実名などを第三者に漏らしたとして逮捕されたのは誠に遺憾だ」と述べました。

元生活安全部長は今月5日に裁判所で行われた手続きで、警察官の盗撮事件について、野川本部長が隠蔽しようとしたと主張しています。

これについて野川本部長は隠蔽を否定したうえで「私が隠蔽を図ったというような発言があったことは誠に残念だ。結果として県民に多大な不安を与えたことを深くおわび申し上げる」と述べました。

一方、議員からは事件についての事実関係をただす質問のほか、一連の不祥事について「言語道断で汚点を取り消すような取り組みを求める」などと厳しい意見が相次ぎました。

このほか、元生活安全部長を逮捕したことについて組織内の不正を通報する「公益通報」の観点から疑問視する意見も出されましたが県警は「公益通報にあたるかどうかは動機などを捜査中のため判断できていない」などと述べました。

県議会委員長「県民の疑問や不安 払拭されず」

鹿児島県議会の総務警察委員会の西村協 委員長は、委員会のあと記者団の取材に対し「県民の疑問や不安は払拭されていないと思う。捜査上、話せないとか、結果が出ていないから話せないというのがあまりにも多すぎたと感じた。もう少し情報を開示するなど、しっかりと対応してもらいたい」と話していました。