独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を受けたのは、東京 中央区の「橋本総業」です。
この会社はシステムキッチンや洗面台などの住宅設備をメーカーから仕入れ、販売店などに卸す老舗の専門商社で、全国に支店などがあります。
関係者によりますと、販売店への配送を請け負っている運送会社に対し、荷主の立場を利用して、運送料の支払額を一方的に差し引いたり、時間外料金を支払っていなかったりした疑いがあるということです。
トラックドライバーなどの時間外労働に上限規制が設けられ、輸送力に影響が生じるいわゆる「2024年問題」が懸念される中、公正取引委員会は荷主と物流事業者の慣習的な取り引きに対しても監視を強化しています。
公正取引委員会は立ち入り検査で入手した資料の分析や関係者への聞き取りを進め、取り引きの詳しい状況を調べるものとみられます。
荷主の立場利用して料金差し引きか 商社を立ち入り検査 公取委
住宅設備を扱っている東京の商社が、設備の配送を請け負っている運送会社に対し、荷主の立場を利用して料金を一方的に差し引いたり、時間外料金を支払っていなかったりした疑いがあるとして、公正取引委員会が11日、立ち入り検査に入ったことが関係者への取材で分かりました。