瀬戸内海でしらす漁解禁 ちりめんじゃこづくり始まる 広島 呉

広島県沖の瀬戸内海で10日に、しらす漁が解禁され、呉市では水揚げしたばかりのしらすを塩ゆでして干す、特産の「ちりめんじゃこ」づくりが始まりました。

広島県呉市の倉橋町は、かたくちいわしの稚魚であるしらすの漁が盛んで、10日は、午前5時の解禁にあわせ、午前4時ごろから地元の漁船が漁場を目指して出港しました。

およそ2時間かけて、しらすの群れを見つけると、長さ120メートルの網を海に沈めたあと、2時間半ほど航行しました。

そして網を引き上げると、およそ400キロのしらすが水揚げされました。

水揚げされたしらすは、加工場に運ばれたあと、新鮮なうちに塩ゆでされました。

そして機械で乾燥させたうえで、台の上に広げて仕上げの作業をし、特産の「ちりめんじゃこ」に加工されました。

水産会社「石野水産」の石野忠勝さんは「ことしは小ぶりで、去年よりは漁獲量が少ないが、スタートとしてはよかった。新物のしらすは香りが違うので、魚が苦手な方にも、ちりめんじゃこを食べてほしいです」と話していました。

しらす漁は、水温が上がる7月から8月にかけて最盛期を迎え、「ちりめんじゃこ」や「釜揚げしらす」に加工されます。