アメリカ国務長官 イスラエル首相と会談も交渉見通せない状況

イスラエルとイスラム組織ハマスの間の停戦と人質解放に向けた交渉をめぐり、アメリカのブリンケン国務長官が再びイスラエルを訪れ、ネタニヤフ首相と会談しました。しかし、ガザ地区ではイスラエル軍による人質の救出作戦で多くの死者が出ていて、交渉が進展するかはなお見通せない状況です。

イスラエル軍は、8日にガザ地区中部で人質4人を救出する作戦を行ったあとも、ガザ地区各地で攻撃を続けています。

ガザ地区の保健当局は、イスラエル軍の人質救出作戦で274人が死亡したと発表し、10日の時点でこれまでの死者は3万7124人にのぼっているとしています。

こうした中、イスラエルとハマスの停戦と人質の解放に向けた交渉を後押ししているアメリカのブリンケン国務長官が10日、イスラエルを再び訪れネタニヤフ首相と会談しました。

イスラエルはハマス側に6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案を行ったとされ、ブリンケン長官は会談に先立ち、記者団に対し「エジプトが数時間前にハマス側と連絡をとった。詳しいことは控えるが、エジプト、アメリカ、そしてほかの国も合意に至ることが可能だと信じている」と述べ、停滞している交渉を進展させたいとしています。

しかし、ネタニヤフ首相があくまでハマスの壊滅を目指す姿勢を崩していないのに対し、ハマス側は恒久的な停戦の保証を求めているうえ、人質救出作戦を受けてさらに態度を硬化させていて、交渉が進展するかはなお見通せない状況です。