上川外相 日本人初のICC所長と会談 「法の支配」協力で一致

上川外務大臣は、ICC=国際刑事裁判所の所長に日本人として初めて就任した赤根智子氏と会談し、「法の支配」に基づく国際秩序の維持・強化に向けて締約国の拡大や人材育成で協力していくことで一致しました。

会談で上川大臣はICC所長への就任に祝意を伝えたうえで「法の支配を体現するICCの役割に期待し、支持していく」と述べました。

そして両氏は「法の支配」に基づく国際秩序の維持・強化に向けてアジア太平洋地域などでの締約国の拡大や人材育成で協力を深めていくことで一致しました。

ICCは、5月、中東情勢をめぐって、イスラエルのネタニヤフ首相やハマスのシンワル指導者らに対して逮捕状を請求すると明らかにしたほか、去年3月には、ウクライナ情勢をめぐり、戦争犯罪の疑いでロシアのプーチン大統領などに逮捕状を出しています。

外務省によりますと、これらの点について10日の会談では言及はなかったということです。