石川 輪島 大規模な仮設住宅の一部が完成 鍵を引き渡し

能登半島地震で被害を受けた石川県輪島市の中心部から離れた地区に大規模な仮設住宅の一部が完成し、避難生活を続けていた人たちが入居を始めました。

仮設住宅が整備されているのは、市の中心部から20キロほど離れた輪島市町野町にあるグラウンドゴルフ場の周辺です。

およそ270戸の仮設住宅の一部が完成したため、9日から入居を希望する人たちを対象に鍵の引き渡しが始まりました。

町野町で農業を営んでいる本手繁さん(72)と静子さん(73)の夫婦は、9日鍵を受け取り早速部屋の下見をしました。

この仮設住宅にはいくつかの間取りがあり、2人暮らしの本手さんたちは1部屋と台所がある「1K」を割り当てられました。

本手さんの自宅は「大規模半壊」と判定され中で暮らすことができないため自宅の近くで農作業を続けようと、避難所ではなく農業用ハウスで生活してきました。

本手さんは電気とガスの契約が済みしだい引っ越す予定です。

本手さんは「部屋は少し狭いのですが、ゆっくり寝ることができるので安心しました。このあとは自宅の再建に向けて公費解体を早くしてほしいし、道路の復旧も急いでほしい」と話していました。