パラ陸上 日本選手権 川上秀太 パリ大会に向け順調な調整 三重

パラ陸上の日本選手権が三重県伊勢市で行われ、男子100メートル視覚障害のクラスの川上秀太選手が悪天候の中、好タイムをマークし、パリパラリンピックに向け順調な調整ぶりを見せました。

パラ陸上の日本選手権は、8日、伊勢市の陸上競技場で開幕し、開幕まで3か月を切ったパリパラリンピックの代表に内定している選手や新たに代表入りを目指す選手たちが出場しました。

このうち、男子100メートル視覚障害のクラスには、先月、神戸市で開かれた世界選手権で銀メダルを獲得し、初めてのパラリンピック出場を決めた川上選手が出場しました。

雨が強く降る厳しいコンディションの中で川上選手は、パリ大会に向けて強化しているというスタートから飛び出すと、中盤以降も、持ち足の大きなストライドを生かした伸びのある走りで10秒98と好タイムをマークして優勝し、順調な調整ぶりを見せました。

また、女子走り幅跳び、義足のクラスには、世界選手権で銅メダルを獲得した地元・三重県出身の前川楓選手が出場しました。

前川選手は、3回目の跳躍で4メートル24センチをマークすると、観客に手拍子を求めて臨んだ4回目で4メートル54センチと自己ベストには及びませんでしたが記録を伸ばし、内定を目指すパリパラリンピックへ大きな手応えを感じていました。

このほか、男子1500メートル知的障害のクラスには、世界選手権で銅メダルを獲得した十川裕次選手が出場しました。

十川選手は、4分1秒85をマークし、3位でした。

優勝は、岩田悠希選手で3分58秒29でした。

川上秀太“一つ一つ試合を大切に パラリンピックにつなげたい”

川上秀太選手は、「スタートからの4歩目までということを意識して取り組んできたが、そこがしっかりレースでもできた。今後も一つ一つの試合を大切にしてパラリンピックにつなげていきたい」と話していました。

そして、パリパラリンピックに向けて、「まずは、40メートル地点までの加速力の強化に取り組んでいきたい。わくわくする気持ちを忘れずにパラリンピックに挑めれば勝負に勝てると思う。自分自身が金メダルを日本に持ち帰っていきたいなという気持ちで今後の練習に励んでいきたい」と話していました。

前川楓 “精度を上げパリでメダル絡めるような選手でありたい”

前川楓選手は、「この悪天候の中で4メートル54センチが跳べたのはすごくよかった。跳躍のアベレージが上がってきているのでそこも評価していいと思う。今シーズンは、陸上人生で一番楽しく、しっかり結果が結び付いてきているなという実感がある」と笑顔で振り返りました。

そのうえで地元・三重県で開かれた今大会について、「家族や友達、母校の先生など本当にたくさんの方に来ていただいて、練習の跳躍から拍手をもらっていたのですごくうれしかった」と話していました。

そして、パリパラリンピックに向けて、「先月の世界選手権で自己ベストを出せてかなり自信にもなったので精度をさらに上げてパリ大会ではもっと記録を伸ばしてメダルに絡めるような選手でありたい」と意気込んでいました。