“音楽で被災者を元気に” 消防音楽隊がコンサート 石川 輪島

音楽を通じて能登半島地震の被災者を元気づけようと、石川県輪島市では、消防の音楽隊によるコンサートが開かれました。

このコンサートは、石川県内にある3つの消防音楽隊が合同で開き、ことし4月まで避難所として利用されていた輪島市の町野小学校の体育館には地元の人などおよそ70人が集まりました。

コンサートでは、2015年に放送された能登半島が舞台のNHKの連続テレビ小説「まれ」の主題歌や、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」など合わせて9曲が演奏され、集まった人たちはリズムに合わせて手拍子をしたり口ずさんだりしていました。

中には懐かしい曲もあり、美空ひばりさんの「川の流れのように」が披露されると、涙を流しながら聴き入っている人もいました。

市内にある自宅が半壊したため、近くの実家に避難している50代の男性は「皆さんが懸命に演奏してくれたのが伝わり元気が出ました」と話していました。

金沢市消防音楽隊の二木邦夫副長は、「肉体的にも精神的にも疲れていると思うので、音楽で心を癒やしてもらおうと企画しました。私たちの思いがきっと届いたのではないかと思います」と話していました。