茨城 ひたちなか市付近 釣り船が転覆 60代の男性が死亡

9日正午すぎ、茨城県ひたちなか市付近で釣り船が転覆し、意識不明の重体となっていた60代の男性が搬送先の病院で亡くなりました。

9日午後0時半ごろ、茨城県ひたちなか市付近の那珂川の河口付近で、釣り船に乗っていた男性から「船が転覆して船内から出られない」と第3管区海上保安本部に通報がありました。

海上保安庁や消防がヘリコプターなどを出して救助活動を行い、現場周辺で釣り船に乗っていた3人のうち自力で岸に上がった男性1人をのぞく、男性2人が救助され、病院に搬送されました。

茨城海上保安部によりますと、このうち意識不明の重体となっていた水戸市に住む60代の男性がその後、搬送先の病院で亡くなりました。

搬送されたもう1人の男性は、病院で治療を受けていますが、命に別状はないということです。

海上保安部によりますと、当時、現場の海域ではおよそ5メートルの風が吹いていて、この場所は河口付近で波が立ちやすく水難事故が多いということです。

現場近くの公園から救助の様子を見た男性は、「船は岸壁の近くでひっくり返って1人が沖合に流されていた。現場付近は波が立ちやすく、危険な場所と言われている」と話していました。