コロンビア イスラエルへの石炭輸出を停止する方針

南米のコロンビアはガザ地区で軍事作戦を続けるイスラエルへの石炭の輸出を停止する方針を明らかにし、中南米の各国でイスラエルとの関係を見直す動きが相次いでいます。

コロンビアのペトロ大統領は8日、SNSで、ガザ地区で軍事作戦を続けるイスラエルに対し、石炭の輸出を停止する方針を明らかにしました。

イスラエルがガザ地区の民間人への攻撃を止めるまで輸出を停止するとしています。

コロンビアは石炭の主要な輸出国のひとつで、コロンビア政府によりますと去年1月から8月までのイスラエルへの輸出の9割を石炭が占めたということです。

半世紀以上にわたり左翼ゲリラ組織との内戦が続いたコロンビアは、イスラエルから軍事支援を受けるなど、緊密な関係を築いてきました。

しかし、おととし史上初めて左派政権を発足させたペトロ大統領は、イスラエルのネタニヤフ政権を繰り返し批判し、先月にはイスラエルとの外交関係の断絶を表明していました。

中南米ではこれまでにボリビアもイスラエルとの外交関係の断絶を発表したほか、チリはイスラエルに駐在する大使を召還するなど左派政権の国々がイスラエルとの関係を見直す動きが相次いでいます。