麻生副総裁 政治資金規正法改正「成立も 禍根残す改革避ける」

政治資金規正法の改正をめぐり、自民党の麻生副総裁は、党が提出した法案を今の国会の会期内に成立させる考えを示す一方、政治には一定の資金が必要だとして透明性を高めつつも将来に禍根を残す改革は避ける必要があると強調しました。

政治資金規正法の改正に向けて自民党が公明党と日本維新の会の主張を踏まえて修正した法案は、7日参議院の特別委員会で審議入りし週明けから実質的な審議が始まります。

自民党の麻生副総裁は福岡市で講演し、「国民の政治不信を招く事態となっており、国会の会期末の6月23日までに参議院で法案を成立させるべく引き続き協議していく」と述べ、党の法案を今の国会の会期内に成立させる考えを示しました。

一方、「政治活動の基盤を維持するために一定の政治資金が必要なのは言うまでもない。国会議員を目指す多くの若者が資金を確保できずに断念することは甚だ残念で、支援の道を閉ざすのはいかがなものか。政治資金の透明性の向上を図るのは当然だが、同時に将来に禍根を残すような改革は断固避けなければならない」と強調しました。