円相場(NY) 一時1ドル=157円台まで値下がり 米雇用統計受け

7日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの雇用統計の発表を受けて円安が進み、円相場は一時、1ドル=157円台まで1円以上、値下がりしました。

7日のニューヨーク外国為替市場ではこの日、発表されたアメリカの先月の雇用統計で、農業分野以外の就業者数や労働者の平均時給の伸びが市場の予想を上回ったことが注目されました。

人手不足などの労働市場のひっ迫でインフレが長期化することへの懸念が広がり、FRB=連邦準備制度理事会が利下げを始める時期が遅れるとの見方が出たことから、日米の金利差が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まりました。

このため、統計の発表前に1ドル=155円台半ばだった円相場は一時、1ドル=157円台前半まで1円以上、値下がりしました。

市場関係者は「FRBが来週、開く金融政策を決める会合で政策金利を据え置くとの見方が広がる中、パウエル議長が会合後の記者会見で雇用統計の内容などを踏まえて今後の利下げの方針をどのように説明するかに市場の関心が集まっている」と話しています。