スズキ タイ工場閉鎖し現地生産から撤退へ 小型車販売伸び悩み

スズキは、タイにある工場を2025年末までに閉鎖し、現地での車の生産から撤退することを決めました。小型車の販売が伸び悩み、EV=電気自動車を手がける中国メーカーの参入で厳しい競争が続いていました。

発表によりますと、スズキは、タイにある子会社の工場について、2025年末までに閉鎖し、現地での車の生産から撤退することを決めました。

スズキは、2012年にタイでの小型車の現地生産を開始し、2016年度のピークには、6万台近くあった生産台数が、昨年度には、7000台余りに落ち込んでいました。

タイでは、ピックアップトラックの需要が大きく、小型車の市場の開拓が進まなかったことや、このところは、中国のEVメーカーの相次ぐ進出で厳しい競争が続いていました。

スズキは、撤退後もタイでの車の販売事業は続けるとしていて、日本やインドなどからの輸出に切り替える方針です。

タイでは、SUBARUも今後、現地での生産から撤退する方針を明らかにしています。