パプアニューギニア地滑り 捜索打ち切り “地域を集団墓地に”

先月、南太平洋のパプアニューギニアで発生した地滑りで、地元の政府はさらなる地滑りの危険があることなどから7日までに行方不明者の捜索を打ち切りました。復旧作業も打ち切り、この地域を「集団墓地にする」としています。

先月24日、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーから北西に600キロほど離れた山間部で大規模な地滑りが発生しました。

これまでに確認された死者の数は10人ですが、行方不明者の数については、国連のIOM=国際移住機関が670人以上としていますが、パプアニューギニア政府は2000人以上としていて被害の全容はわかっていません。

地元の政府は、発生から2週間となる7日までにさらなる地滑りの危険があることなどから、行方不明者の捜索と土砂の撤去などの復旧作業を打ち切ると発表しました。

そのうえで、この地域を「集団墓地にする」としています。

また、現場の近くで生活を続ける1000人を超える住民に対して、離れた安全な場所へ移住するよう呼びかけています。

現地の支援を続ける団体などによりますと、現地では捜索活動が打ち切られたあとも住民たちが木の棒など使って家族などを探す姿が見られたとしています。