妊娠糖尿病の患者 出産後に糖尿病発症リスク高 検査率は約3割

妊娠中に血糖値が高くなる「妊娠糖尿病」の患者は出産後に糖尿病を発症するリスクが高いとされ、出産後、一定の期間に検査を受けることが推奨されていますが、実際に検査を受けた人は全体のおよそ30%にとどまっていることが、横浜市立大学のグループの調査で分かりました。グループは「検査率の向上が重要だ」と指摘しています。

この研究は、横浜市立大学大学院医学研究科の吉岡俊輝医師などのグループがまとめました。

妊娠中に血糖値が高くなる妊娠糖尿病と診断された人は、出産後も血糖値が高い状態が続くと糖尿病になるリスクが高いとされていて、専門の学会では出産後6週から12週の間に検査を受けるよう推奨しています。

グループはおよそ1400万人分の医療データを分析し、2020年度までの9年間に、重い妊娠糖尿病と診断された患者2000人余りの出産後の検査の実施状況を調べました。

その結果、推奨されている期間に検査を受けた人の割合は、28.7%にとどまっていたということです。

検査で血糖値の異常を発見して早期に対応すれば、糖尿病の発症を防ぐことができる可能性があるということで、グループでは、妊娠糖尿病と診断された女性の出産後の検査率を高める必要があるとしています。

吉岡医師は「産婦人科と内科の双方が検査の大切さを認識して連携する必要がある。妊婦自身にも出産後の検査の重要性を知ってほしい」と話しています。