韓国調査船 竹島南方 日本のEEZ内で活動 海上保安庁が中止要求

6日、島根県の竹島の南の日本の排他的経済水域で、韓国の海洋調査船がワイヤーのようなものを海中にのばしているのを海上保安庁の巡視船が確認し、日本の同意のない調査活動は認められないとして、無線で中止を要求しました。

「HAEYANG2000」

第8管区海上保安本部によりますと、6日午前5時すぎ、島根県の竹島の南の日本の排他的経済水域で韓国の海洋調査船「HAEYANG2000」が航行しているのを、海上保安庁の巡視船が確認しました。

午後2時ごろに調査船はワイヤーのようなものを海中にのばし、先端には観測器の可能性がある黒い物体が見えたということです。

このため海上保安庁は海洋調査を行っている可能性が高いと判断し、午後6時ごろ、竹島の南およそ69キロの日本の排他的経済水域で、日本の同意のない調査活動は認められないとして、無線で調査の中止を要求しました。

第8管区海上保安本部が管轄する日本の排他的経済水域で、韓国の海洋調査船の活動が確認され、中止要求をしたのはおととし8月以来です。

政府は韓国側に抗議

この調査について、韓国側から事前の申請はなかったということです。

これを受けて6日夜、外務省の鯰アジア大洋州局長は東京にある韓国大使館のキム・ジャンヒョン次席公使を外務省に呼び、「調査は受け入れられず、即時に中止すべきだ」と抗議しました。

また、ソウルの日本大使館から韓国外務省に対しても同様の抗議を行いました。

韓国外務省「日本側の不当な主張は一蹴」

日本政府が韓国側に抗議したことを受けて、韓国外務省がコメントを発表しました。

この中で「トクト(独島)」と呼んで領有権を主張する竹島について、「歴史的・地理的・国際法的に明白な韓国固有の領土だ。国際法や国内の法令に従って行われた正当な活動に対する日本側の問題提起は受け入れられない」としています。

その上で「日本側の不当な主張は、外交チャンネルを通じて一蹴した」としています。