米 スペースXの大型宇宙船 4回目の試験飛行で地球への帰還確認

アメリカの民間企業スペースXが将来、月や火星への飛行も想定して開発している大型宇宙船「スターシップ」の4回目の試験飛行が行われ、宇宙船は宇宙空間を飛行したあと海上に着水したということで、目標としていた地球への帰還が初めて確認されました。

アメリカの民間の宇宙開発企業スペースXは将来、月や火星への飛行も想定した大型宇宙船「スターシップ」の開発を進めています。

6日、この宇宙船の試験飛行が行われ、アメリカ南部テキサス州にある発射場から無人で打ち上げられました。

宇宙船はロケット部分を含めると高さがおよそ120メートルあり、エンジンが点火されるとゆっくりと上昇を始め、見物に訪れた人たちから歓声が上がっていました。

打ち上げからおよそ3分後には、ロケット部分が切り離され、宇宙船は宇宙空間に到達して飛行を続けました。

その後、宇宙船は再び大気圏に突入し、スペースXによりますと打ち上げからおよそ1時間後に予定どおり海上に着水したということです。

スターシップの試験飛行は今回が4回目で、これまでは途中で爆発したり信号が途絶えたりしましたが、今回は初めて目標としていた地球への帰還が確認されました。

スターシップは国際月探査プロジェクト「アルテミス計画」で宇宙飛行士を乗せて月面に着陸することを想定して開発されてきましたが、開発の遅れも指摘されていて、今後、実用化に向けてどう進んでいくのかが焦点です。