プーチン大統領 “米など供与の兵器で領内攻撃許可 報復用意”

アメリカなどがウクライナに対して、自国が供与した兵器を使ってロシア領内を攻撃することを許可したことについて、ロシアのプーチン大統領は、欧米などの通信社の代表らとの会見で、報復措置をとる用意があると警告しました。

ロシアのプーチン大統領は、5日に行われた欧米や日本など各国の通信社の代表らとの会見で、ウクライナ侵攻についても自身の主張を展開しました。

この中でプーチン大統領は、アメリカなどがウクライナに対して、自国が供与した兵器を使ってロシア領内を攻撃することを許可したことについて「なぜ、われわれがそうした行為を行う国の機密施設を攻撃できる地域に、同様の兵器を送る権利を持たないというのか」と述べ、報復措置をとる用意があると警告しました。

ロシア領内への攻撃について、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは4日、ウクライナの議会にあたる最高会議で安全保障などを扱う委員会のチェルニエウ副委員長が、アメリカが供与した高機動ロケット砲システム=ハイマースを使って攻撃したと明らかにしたと伝えました。

ロシア領への攻撃を巡っては、ウクライナのベレシチュク副首相が、攻撃が行われた可能性をSNSで示唆したものの、その後、投稿を見ることができなくなっており、アメリカなどの許可を受けて実際に攻撃が行われたのかさまざまな見方が出ていました。