ノルマンディー上陸作戦80年を記念する式典始まる フランス

フランスでは6日、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から80年となるのを記念する一連の式典が始まりました。式典にはウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、軍事侵攻を続けるロシアに対し、欧米の首脳との結束を示す機会にしたい考えです。

ノルマンディー上陸作戦は、第2次世界大戦中の1944年6月6日、アメリカ軍を主体とする連合軍がナチスドイツに占領されていたフランス北西部のノルマンディー地方に上陸したもので、戦況の転換点となりました。

作戦から80年となる6日、現地ではアメリカやイギリスなど各国政府が主催する一連の式典が開かれる予定で、このうち午前中に始まった式典では、イギリスのチャールズ国王やスナク首相、フランスのマクロン大統領が参加し、上陸作戦で命を落としたイギリスの兵士らに哀悼の意を示しました。

作戦が行われた海岸近くの墓地を訪れていた70代の男性は、父親がアメリカ軍の兵士として上陸作戦に参加したということで、「ここに来ると戦争が人や国家にどれだけの代償をもたらすのかよくわかる。世界がまた戦争に向かわないことを祈りたい」と話していました。

現地時間の午後には、アメリカのバイデン大統領をはじめ多くの首脳が参加して記念式典が行われる予定で、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加します。

式典に合わせて各国首脳らによる会談も行われ、ウクライナ支援などについて協議する予定で、ゼレンスキー大統領としては、ロシアに対し欧米の首脳との結束を示す機会にしたい考えです。