緊急地震速報 最大13秒遅れる可能性 システム障害発生 気象庁

東海沖の海底に設置された地震と津波の観測システムで障害が発生し、気象庁は、緊急地震速報が最大で13秒ほど遅れる可能性があるとして注意を呼びかけています。

気象庁によりますと、静岡県から三重県にかけての沖合の海底に気象庁が設置している地震と津波の観測システムで、5日午後3時前に障害が発生しました。

海底で観測されたデータを静岡県御前崎市の施設で処理する過程でエラーが起き、障害は現在も続いています。

原因が分かっていないため復旧の見通しは立っていないということです。

この影響で、観測機器の周辺で地震が発生した場合、緊急地震速報の発表が最大で13秒ほど遅れる可能性があるということです。

一方、津波警報などの発表に影響はないとしています。

この観測システムは、おととしの8月と12月にもデータが受信できなくなるトラブルが起き、ことし3月に運用を全面的に再開していました。

気象庁は「緊急地震速報の発表がふだんより遅れる場合があるので、揺れを感じたときにはいつも以上に速やかに身を守る行動を取ってほしい」としています。