ゼレンスキー大統領 6月相次ぐ国際会議「ことしを決定づける」

ウクライナのゼレンスキー大統領は、フランスを訪問して、マクロン大統領やアメリカのバイデン大統領と会談する見通しです。6月は、ウクライナ支援なども話し合う国際会議が相次いで開かれる予定で、ゼレンスキー大統領は「ことしを決定づけるものとなる」と重要性を強調しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦から80年を迎えるのにあわせた記念式典に出席するため、フランスを訪問する予定です。

フランス大統領府は、マクロン大統領とゼレンスキー大統領が7日にパリで会談を行うと発表し、複数のメディアは、フランス側が兵士を訓練する教官をウクライナに派遣する計画について発表する可能性があると伝えています。

また、ゼレンスキー大統領は、アメリカのバイデン大統領とも会談する見通しです。

ヨーロッパでは、13日からイタリアでG7=主要7か国の首脳会議が開かれるほか、15日からはスイスでゼレンスキー大統領が提唱する和平案の実現に向けた国際会議も開催されます。

ゼレンスキー大統領は4日、動画の演説で「6月が始まったばかりだが、この夏、さらには、ことしを決定づけるものとなる」と述べ一連の会議などの重要性を強調しました。

一方、ロシアでは、ラブロフ外相がアフリカ各国の歴訪を行っていて、4日にはコンゴ共和国で外相会談を行いました。

ラブロフ外相は、スイスで行われる国際会議について「コンゴ共和国も、中国、インド、ブラジルなどと同様に、ロシアが参加しない会議には意味がないとしている」と述べ、ロシア側も友好国との連携を確認し、ウクライナや欧米諸国に対抗しようとしています。