カーブミラー倒れ小学生けが 支柱取り外せるよう加工 愛媛

先月、愛媛県新居浜市で市道のカーブミラーが倒れ、近くを歩いていた小学生がけがをした事故で、市はミラーの支柱が加工され、取り外しできるようになっていたと明らかにしました。市はこうした加工によって強度が弱くなっていたとみて、ほかにも市内に複数ある加工されたミラーの交換や撤去を進めることにしています。

先月5日、新居浜市宇高町の市道の交差点に設置されたカーブミラーが倒れ、歩いていた小学生の男の子の頭にぶつかり、軽いけがをしました。

このミラーについて、市は5日、支柱が取り外しできるように加工されていたことを明らかにしました。

いつ誰が加工したかは不明だということですが、地域の祭りが行われる際に太鼓台が通れるようにするためだったとみられるということです。

市によりますと、こうした加工によって支柱の強度が弱くなっていた可能性があるということです。

市は、おととし12月の点検で市内の複数のミラーの支柱が加工されていたことを把握していましたが、過去に加工された部分が折れる事故がなかったため黙認していたということです。

市は今後、市内にあるおよそ3000基のカーブミラーを確認し、加工されていた場合は交換や撤去を進めることにしています。

新居浜市「対応を反省している」

新居浜市道路課の亀井英明課長は「過去にこのような不具合がなかったため深く追及してこなかった。これまでの対応を反省している。今後、カーブミラーの加工が確認された場合は取り替えを進めていく」と話していました。