カブス 今永昇太 5回途中で降板 6勝目ならず

大リーグ、カブスの今永昇太投手がホワイトソックス戦に先発登板しましたが、0対5とリードされた5回途中に雨で試合が中断し、再開後はマウンドに上がらず6勝目はなりませんでした。

ナショナルリーグのカブスは4日、同じシカゴに本拠地を持つアメリカンリーグのホワイトソックスとの2連戦の初戦に臨みました。

カブスの本拠地リグレーフィールドで行われたこの初戦に、中5日で先発登板した今永投手は1回、ヒット1本を許したものの3つのアウトはいずれも低めのスプリットを振らせて三振で奪いました。

その後も変化球を効果的に使い3回まで二塁を踏ませなかった今永投手でしたが、4回は先頭バッターから2者連続ヒットを打たれて一塁二塁とピンチを招きました。

続くバッターはサードゴロの当たりでしたが味方がエラーし、二塁ランナーがホームにかえって先制点を奪われると、後続のバッターにはタイムリーツーベースヒットとツーランホームランを打たれてこの回、5点を失いました。

続く5回はツーベースヒットを打たれたあと、1アウト二塁で3人目のバッターに3球を投げたところで雨が激しく降り始めたためここで試合が中断されました。

その後、試合は再開しましたが今永投手はマウンドに上がらず交代となりました。

今永投手は5回途中までに69球を投げ奪った三振が6つ、フォアボールは1つも出しませんでしたがヒットは7本打たれました。

この試合で5点を失ったものの味方のエラーなどが絡んだため自責点は1で防御率は1.88となっています。

このあとカブス打線は1対5の6回に2本のツーランホームランで同点に追いつき今永投手の負けがなくなりました。

また、この試合に2番・指名打者で先発出場したカブスの鈴木誠也選手は4打数ノーヒットで連続試合ヒットが「10」で止まりました。

試合はカブスが競り合いを制し7対6でホワイトソックスに勝ちました。

今永「これからは本物の実力が試される」

試合後、今永投手は「相手打線の1巡目はいいフィーリングのボールで抑えられたが、2巡目はボールが少し中に入ったり高めのボールが低くなったりして対応されてしまった。前回同様、悪い中でもまとめる力がやっぱりまだまだ足りていないなと痛感した」と振り返り、2試合続けて大量失点を招いたピッチングを悔やみました。

味方の守備のエラーが絡んだ失点だったため、5失点でも今永投手の自責点は1でしたが「エラーしたあとは絶対に抑えなければいけなかった。自分のせいでチームを悪い流れにしてしまった」と反省していました。

今永投手は防御率ではナショナルリーグで2位につけていますが、勝ち星は5月1日に5勝目をあげてから1か月以上遠ざかっていて、自身の現状については「野球には運の要素もあるので、自分が今まで抑えてきたのは、その運の要素が非常に大きかったと思う。これからは本物の実力が試されると思うので、自分で自分のことを信じてやっていきたいと思う」と冷静に話し、今後の巻き返しを誓いました。