カタール “イスラエルは連立政権内で意見まとめ交渉再開を”

イスラエルとイスラム組織ハマスの間の停戦に向けた新たな提案をめぐり仲介国のカタールはイスラエルの極右政党の閣僚が提案に反発する中、連立政権内で意見をまとめ、交渉再開につなげるよう強く求めました。ハマスに対しても提案の受け入れを迫る圧力が強まっていて、交渉再開に向けた動きが続いています。

アメリカのバイデン大統領は先月31日、イスラエルがハマスに対して6週間の停戦と人質解放を含む3段階からなる新たな提案を行ったと明らかにしました。

これに対し、イスラエルの極右政党の閣僚らが反発し連立政権内でのあつれきが生じているほか、ネタニヤフ首相もハマスの壊滅なしには恒久的な停戦はできないという従来の主張を繰り返し、新しい提案に対する明確な姿勢を示していません。

これについて仲介役を担うカタール外務省の報道官は4日、「イスラエル政府全体を代表する明確な立場を待っている」と述べ、イスラエル側が政権内でのあつれきをなくし、一致して提案を支持して交渉再開につなげるよう強く求めました。

ハマスに対してもG7=主要7か国の首脳が声明で提案の受け入れを求めるとともにハマスに影響力を持つ国々に働きかけを強めるよう要請していて、交渉再開に向けた動きが続いています。

ガザ地区の保健当局は4日、これまでの死者が3万6550人にのぼったと発表し、住民の犠牲が増え続けています。