天皇皇后両陛下 22日から国賓としてイギリスを公式訪問へ

天皇皇后両陛下が今月22日から国賓としてイギリスを公式訪問されることが正式に決まりました。

これは4日の閣議で正式に決まったもので、両陛下はチャールズ国王の招待を受けて国際親善のため、今月22日から8日間の日程でイギリスを公式訪問されます。

両陛下は東京の羽田空港から政府専用機で出発し、現地時間の22日午後にイギリスの首都ロンドンに到着される予定です。

25日からの3日間は国賓としての滞在で、両陛下は歓迎式典に続いてバッキンガム宮殿で歓迎の昼食会や晩さん会に臨まれます。

イギリス訪問はおととしのエリザベス女王の国葬参列のための訪問以来で、27日には天皇陛下がウインザー城にあるイギリス王室の墓所を訪ね、エリザベス女王と夫のフィリップ殿下の墓に花を供えられる予定です。

また、現地日程最終日となる28日には皇后さまとともにかつておふたりが学んだオックスフォード大学を訪問し、29日に帰国される予定です。

政府 4日の閣議で岸田首相の談話決定

天皇皇后両陛下が今月22日から国賓としてイギリスを公式訪問されることを受けて、政府はきょうの閣議で岸田総理大臣の談話を決定しました。

この中では「わが国はイギリスとの間で長年にわたる緊密な友好関係を有しており、皇室と王室の間でも伝統的に親密な関係が築かれている。イギリスからは、かねてより天皇皇后両陛下に対してご訪問の招請が寄せられており、今般、チャールズ国王から重ねて招請が寄せられた」としています。

その上で「今回のご訪問により、皇室と王室との間の交流を通じて両国の友好と親善を改めて確認し、両国の従来からの良好な関係がいっそう強化されるものと確信しており、国民各位とともに喜びに堪えない。両陛下には、ご日程をつつがなくお過ごしの上、ご帰国になりますよう、心からお祈り申し上げます」としています。