早稲田大 学生らの氏名とアドレス 約35万件が閲覧可能状態に

早稲田大学が学生などのIDを管理するシステム上で、利用者の在学生や卒業生などの氏名とメールアドレスおよそ35万件が、互いに閲覧できる状態になっていたことが分かりました。システムの設定の誤りが原因だったということで、大学は設定を変更して閲覧できないようにするとともに、利用者に謝罪しました。

早稲田大学によりますと、2020年4月からことし5月までの4年間にわたり大学が学生や卒業生などのIDを管理するシステム上で、在学生や卒業生、職員など大学関係者の氏名とメールアドレス、およそ35万1000件余りが互いに閲覧できる状態になっていたということです。

閲覧できたのはサービスを利用する大学関係者だけだということで、先月3日に利用者からの指摘を受け、大学が調査したところ、システムの設定が誤っていたことが原因だと分かったということです。

現在は設定を変更して、閲覧できない状態になっているということです。

大学はこれまでのところ、意図的な学外への情報漏えいや外部から情報が盗み取られた形跡は確認されていないとしていて、国の個人情報保護委員会と文部科学省にはすでに報告したということです。

早稲田大学は「利用者の皆様に迷惑と心配をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます。今後はセキュリティーリスクの早期発見に向けた対策を講じていきます」としています。