海外の日本人「孤独を感じる」45% 外務省が初調査 支援へ

海外に住む日本人を対象に、外務省が孤独や孤立の実態を把握するため初めて行った調査で「孤独を感じる」と答えた人の割合は全体の45%でした。外務省はNPOなどとも連携して、相談体制を強化するなど、きめ細かな支援を行うことにしています。

調査は、海外に住む日本人およそ130万人を対象に、去年10月から12月にかけてオンラインで行い、4%にあたる5万5420人から回答を得ました。

孤独をどの程度感じるか尋ねたところ
▽「しばしばある・常にある」が7%
▽「時々ある」が13%
▽「たまにある」が25%で
「孤独を感じる」と答えた人は合わせて45%でした。

これは国内で行った同様の調査と比べて、およそ6ポイント高くなっています。

「孤独を感じる」と答えた人を地域別に見ますと
▽西ヨーロッパが最も高く48%で
次いで
▽南米が46%
▽北米が45%でした。

孤独感を感じた理由については
▽「言語上の理由」が32%
▽「文化的な違い」が28%
▽「転居によるもの」が25%でした。

この結果を受けて、外務省は、国内のNPOなどと連携して相談体制を強化するほか、深刻な事案についてはNPOと在外公館の間で迅速に情報共有を行うなどして、きめ細かな支援を行うことにしています。