横手市大雄地区に伝わる「藤巻の厄神立て」は毎年、田植えが一段落したこの時期に行われ、2日は朝から20人余りが神社に集まり厄よけのわら人形「厄神様」を作りました。
地域の年長者が炭を使って丁寧に目や鼻を描いて表情を作り、若手の人たちが太い縄で「はちまき」や「しめ縄」を作っていました。
そして木の骨組みに固定して、高さが3メートル近く重さが100キロ以上もある「厄神様」が完成しました。
両腕を横に大きく広げているのは疫病などが地域に入ってくるのを防ぐためだということです。
わら人形を背負い無病息災祈る 「藤巻の厄神立て」 秋田 横手
重さが100キロ以上もある厄よけの「わら人形」を住民たちが交代で背負って集落を練り歩き、無病息災を祈る「藤巻の厄神立て」が2日、秋田県横手市で行われました。
日が沈んで辺りが暗くなると、住民たちは太鼓の音に合わせて「厄神様」を交代で背負って集落をおよそ1キロにわたって練り歩きました。
最後に「厄神様」を隣の地区との境の場所に据え付け、かしわ手を打って無病息災を祈っていました。
行事のとりまとめ役の須藤淳さんは「集落のみんなが一致団結してとてもよかった。これからも長く続けていきたい」と話していました。