【石川 震度5強】気象庁「落石 崖崩れなどの危険性高まる」

3日朝、石川県輪島市と珠洲市で震度5強の揺れを観測した地震について、気象庁は揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどの危険性が高まっているとして今後の地震活動や雨の状況に十分注意するよう呼びかけています。

気象庁は石川県輪島市と珠洲市で震度5強の揺れを観測した地震について、3日午前8時半から会見を開きました。

会見で、原田智史地震津波監視課長は能登半島地震と同じような場所で起きていることや、片方の岩盤がもう片方にのし上がる「逆断層」と呼ばれるタイプだったことなどから一連の地震活動だと説明しました。

そのうえで、揺れの強かった地域では落石や崖崩れなどの危険性が高まっているほか、建物がかなりぜい弱になっている可能性があるとしています。

また、今後の見通しについて「1週間ほどは最大震度5強程度の地震に注意してほしい。特に今後2、3日の間は規模の大きな地震が発生することが多くある。この地域では1月1日に発生した大地震など3年以上、地震活動が続き、当面継続すると考えられる。決して終わったと思わず地震の経過には十分注意してほしい」と話しています。

一方、今回の地震では、震度4以上の揺れが起きるおそれがあるとして北陸をはじめ、東北と関東甲信、東海、近畿の広い範囲に緊急地震速報が発表されましたが、震度4以上が観測されたのは石川県と新潟県だけでした。

これについて、気象庁は予報の段階でマグニチュード7.4と地震の規模をかなり大きく評価したためとしています。

当時、極めて短い時間に同じ場所で地震が複数回発生したとみられ、気象庁は実際よりも広い範囲に発表したことにどう影響したか詳しく調べることにしています。