関東甲信 断続的に激しい雨 土砂災害や浸水に十分注意

上空の寒気や低気圧の影響で関東甲信では大気の状態が非常に不安定となり、断続的に激しい雨が降っています。4日の明け方にかけて雷を伴って激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害や低い土地の浸水などに十分注意してください。

気象庁によりますと、東日本の上空にはこの時期としては強い寒気が流れ込んでいるうえ、日中に気温が上がったため、関東甲信では大気の状態が非常に不安定になり関東南部では局地的に雨雲が発達しています。

午後9時までの1時間には神奈川県が川崎市多摩区に設置した雨量計で47ミリ、東京 世田谷区で31ミリのいずれも激しい雨を観測しました。

関東甲信は4日の明け方にかけて大気の不安定な状態が続く見込みで、局地的に雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。

4日夜までの24時間に降る雨の量はいずれも多いところで、関東南部で80ミリ、関東北部で50ミリと予想されています。

また、伊豆諸島では4日の昼前にかけて大気の不安定な状態が続く見込みです。

関東などではこれまでの雨で地盤の緩んでいるところがあります。

気象庁は、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に十分注意するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨、それに、ひょうにも注意を呼びかけています。

冷たい風が吹くなど、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物の中に移動するなど安全を確保してください。

【動画】長野 軽井沢町でひょうか

長野県軽井沢町では午後4時ごろ、ひょうとみられる氷の塊が降りました。

町内で撮影された映像では、住宅の庭に雪のように白く積もっているほか、屋根から雨どいを流れ落ち、地面にたまっている様子が確認できます。

この家に住む女性は「午後3時半ごろから雨が降りだし、その15分ほど後からひょうのようなものも降り始めました。屋根に当たってカチカチと音がしていました」と話していました。