北アルプス 焼岳で火山性地震増 “登山では安全対策を”気象庁

長野と岐阜の県境にある北アルプスの焼岳で、5月下旬以降、山頂付近を震源とする火山性地震が増えています。気象庁は噴火警戒レベル「1」を維持したうえで、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、焼岳では、5月23日から山頂付近を震源とする規模のごく小さな火山性地震が増えているということです。

火山性地震の回数は、5月23日から6月1日までの10日間で64回となっていて、
▽5月31日は7回
▽6月1日は8回
▽6月2日は午後3時までに15回と、増えています。

気象庁は、焼岳の噴火警戒レベルについて、「活火山であることに留意」を示すレベル1を継続していますが、地殻変動の観測でも、中長期的に火山活動が高まってきている可能性があるとして、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。

山頂付近では、突発的に火山ガスなどが噴出する可能性があり、登山の際はヘルメットを着用するなどの安全対策をしてください。